あたりまえ・ラボ

福岡の海が見えるステキなまちに暮らしています。まちに関わるお仕事をしています。福津での暮らしや地域づくりの取り組みをゆるゆると紹介します。

オンライン読書会とお花見

月に1度、宮崎と鳥取、福岡の仲間でリモート読書会を行っています。

去年は『いま世界の哲学者たちが考えていること』(著:岡本裕一朗,ダイヤモンド社)を仲間と読み進めました。そして、各章のテーマとなった「人工知能」や「バイオテクノロジー」、「経済」、「資本主義」、「環境問題」を取り上げ、それぞれのテーマ毎に語り合いました。

語り合った内容については友人がブログで紹介しています。文字をおこして、読み応えのある内容になっておりますので良ければ目を通してみてください。

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「哲学」と聞くと人生について小難しく深めていくイメージがありますが、世界の哲学者達は加速していく科学や社会について、身近な問いから世界のことまで我々がどう向き合っていけばいいのか様々な観点から、その応答をしています。

読書会では、哲学者の議論を基に、例えばですがバイオテクノロジーの章では不老不死になったら何をするか、生まれる前に特異な能力を操作されて生まれた人はどうなるのか、などなど本の中で紹介されている議論や考え方で気になった問いを更に深めています。

また、今年は本を読んで語るだけでなく、本で紹介されている内容を実際に試してみるオンラインワークショップも実施しました。

私たちは学校教育などで質問に対する最適な答えを導くための訓練はたくさんし実践してきましたが、「問い」を自分自身でつくる鍛錬は余り学んできていません。

今回はダン ロスステイン、ルース サンタナ、吉田 新一郎 (訳) (2015年9月)『たった一つを変えるだけ: クラスも教師も自立する「質問づくり」』新評論の質問づくりのワークショップを参考に18歳の選挙権をテーマに問いをつくるワークを実施しました。

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この日は本のテーマで紹介されている「拷問は正当化できる」という命題について問いを考えました。

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 模造紙やボードの代わりにネット上の掲示版に書き込む形で工夫しながら進めていきました。詳しい流れなどは本にも書いておりますので、ぜひ手に取ってもらえると嬉しいです。遠く離れていても仲間と問いをつくり出す場はできるのだと実感できた豊かな時間となりました。

最近はお花見の時期に合わせて4月以降の読書会で使用する本を桜満開のもと、それぞれのプレゼン形式で話して貰い、選定しました。

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9冊の本が候補に挙がりました。4月以降の読書会では名著を読み進めながら、小説や芸術を語り合うチャレンジをしていきます。

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この日は本の話しだけでなく、仕事のことやプライベートで気になったことを気さくに語り合いました。

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オンラインとリアルで往復し合える仲間に感謝です。

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4月は梅棹忠夫著書の『日本とは何か-近代日本文明の形成と発展』を語り明かします。日本の文明がどうやって形成され発展してきたのか、梅棹先生の本を参考に日本に生きる私たちの価値や文化を照らし直していきます。