糸島でのプロジェクトを終わるにあたって思ったこと
博士課程在籍中の2013年に大学生のメンバーと立ち上げた糸島「まち×エネ」プロジェクトの解散式を3月20日の夜にTAOをお借りして行いました。
糸島市立二丈中学校の生徒たちと大学生・地域の大人たちとが対話する場をつくりたいという想いではじめて3年。解散式に来てくれたメンバーと久々に会って最近のそれぞれの動向を語り合いました。
既に社会人になったメンバーやこれから社会人を迎えるメンバー、現役の学生も来てくれて彼らとこの3年間を楽しく振り返ることができました。
2012年に博士課程に進学にあたり、糸島の一軒家に住んだのがご縁で、学校と地域をつなぐ話し合いの場づくりを実現することができました。
それから3年間、二丈中学校の先生方や教育委員会をはじめ糸島の方々、大学生メンバーや賛同する社会人の方々に支えられながら、二丈中学校の生徒達に対話の場とし様々な授業をメンバーとつくることができました。
農家さんの想いを伝えて食と農がつながっているということを実感してもらい、普段食べているものについて考えるきっかけをと総合的な学習の時間に食育の授業を行いました。APiQ!!(Agri-Project in 九州) の学生を中心に、地元の農家さんとの活動を通して学んだこと、考えていることを軸に授業を構成しました。
地域学習の授業も担当させて頂き、2015年は二丈地域の深江海岸をテーマに調べ学習を行い、文化祭で調べたことや地元の方から聞いたことを発表しました。
また、私自身も授業の企画、全体のファシリテーターを担当させて頂き、この授業を通じてかけがえのない経験をたくさんさせてもらいました。
またm授業を実施していく中で教材作りにも挑戦しました。
生徒達には自分の身近な地域の大人達を通じて、将来の自分の生き方を考えて貰うきっかけづくりとして『二丈FUTURE』と言う冊子を教材として大学生メンバーで作成しました。
地元の醤油職人や畳屋、料理人、保育士さんなど6人の地域で働く大人達を取り上げ、彼らの歩みを生徒達に伝え、10年後の自分の生き方を考えて貰うことを目的に制作しました。
インタビューの様子
冊子の編集会議の様子
また、新聞各社でもご紹介して頂き、多くの方に知ってもらえる機会になりました。
これまでの取り組みについては糸島「まち×エネ」プロジェクトのHPでまとめておりますのでご参照ください*1。
また、2016年度からは代表を交代して教育学部の村岡美紀さんを中心に「私・僕の憧れる人とは?」という問いから最終的に5年後自分はどのような人でありたいかということを考え、「5年先の自分説明書」を完成させてみるというワークを行いました。
大学生メンバーと生徒たちとが自分たちのこれからについて語り合っていました。
1年生の頃から関わってきた中学生との最後の授業づくりを無事に見届けることができました。
糸島「まち×エネ」プロジェクトと言う名の器はなくなりますが、また新たな形でこの授業に関わってくれた二丈の生徒たちがここでプロジェクトを起こすきっかけになれば嬉しいです。
美しい自然に囲まれたステキなまちでした。
これまで、このプロジェクトに協力・応援して頂いた方々、本当にありがたとうございました。
新天地の津屋崎に来てから1年が経ちました。まだまだジタバタとしておりますがこの経験は自分の糧としてまた結び直す時期が来ると思っています。
まだまだできたこと、やりたいことがたくさんありますがきちんとした区切りをつけることができました。
これにおごらず、次への新たな一歩を踏み出していきたいと思います。
*1:2014年度と2015年度の授業及び冊子の取り組み等についてもまとめておりますのでこちらもご参照ください。糸島「まち×エネ」プロジェクト