あたりまえ・ラボ

福岡の海が見えるステキなまちに暮らしています。まちに関わるお仕事をしています。福津での暮らしや地域づくりの取り組みをゆるゆると紹介します。

静岡のコンファレンスを振り返って

1月21日・22日は静岡県牧之原市主催の「地域と高校生との対話による学び合いの場コンファレンス2016」に参加しました。

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www.city.makinohara.shizuoka.jp

牧之原市では地元の高校生がファシリテーターやグラフィッカーとして今回のようなコンファレンスも運営も含め、地域の様々な対話の場で活躍しています。

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今回は静岡の高校生を中心に中学生、大学生、学校関係者、行政、NPO、民間など多様な人たちがこの学びの場に参加し対話を楽しんでいました。

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牧之原市の取り組みはもちろんのこと、公共施設を考えるにきっかけにと高校生と一緒にマンガをつくった御前崎市や自分たちまちについて考え・公共施設のリフォームなどを実現している新城市の若者議会、可児市では高校生と地域をつなぐNPO法人縁熟の取り組みなど5地域の事例を聞いて、全国各地で高校生が地域に出て活躍していることを知りました。

当日の様子をグラフィッカーが絵を付けて記録してくれました。

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新城市では若者議会として、市から年間1000万円の予算を若者に使用方法を考えて貰い、実現する制度があります。

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2日目には高校生がメインファシリテーターで場を運営する分科会に参加し、「高校生の考えが反映されるにはどうしたらいいのか」をグループワークで高校生の参加者と一緒に考えました。

当日の司会は地元の高校生がファシリテーターとして運営してくれました。

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それぞれのグループでテーマについて考えたことをグループごとに発表してくれました。

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自分がいたグループの高校生からは、ボランティアの取り組みをもっと広めたい、校内に炭酸水が欲しい、自分がやりたいことを考える・語る場がないなぁなど率直な意見を聴けました。

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高校卒業から10年以上が経つのですが彼らの話を聞きながら自分が高校生の頃、何を考えていたのかを立ち返ることができました。

この日でた話も高校生のグラフィッカーがしっかりとメモを取ってくれました。

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その後は参加者全員で2日間の振り返りをワールドカフェ形式で行いました。人生を変えてくれた先生の話など普段、聞けない高校生の生の声が聞けて本当に良かったです。

全体の振り返りも地元の高校生がファシリテーターをしていました。

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特に、大人は高校生を一人前扱いしているけど、都合の悪いことにはきちんと疑問や意見に対して応答してくれないという意見もあり、これから彼らとどう向き合っていくのか自分自身の在り方を考えさせられました。

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このような場を日ごろから取り組んでいる牧之原はすごいなと思いますし、牧之原市以外にも同じような取り組みがあることを知りました。

高校生が場の運営に入ることで、高校生だけなく、大人も高校生の声に耳を傾け、これからの自分のこと、地域のことを共に語り合いながらつくっていけることを実感しました。今日の様な対話のコンファレンスを体感してきた高校生がこれから様々な地域で活躍していくことを考えるととても心強いなと思いました。

九州でも高校生が自分の将来や地元に向き合うきっかけやまちとの関係性をつくる場を増やしていきたいなと思います。

最後に静岡から見える富士山は圧巻でした。再び訪れたいと思った場所です。

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