あたりまえ・ラボ

福岡の海が見えるステキなまちに暮らしています。まちに関わるお仕事をしています。福津での暮らしや地域づくりの取り組みをゆるゆると紹介します。

学際交流カフェ~学びの現場に関わるということ~

6月7日は2015年の7月に引き続き、九州大学大学院地球社会統合学府の修士1年生の講義にて「学際交流カフェ」のファシリテーターを担当させて頂きました。

去年の様子はこちらのURLでまとめています。

isgs.kyushu-u.ac.jp

今年度は参加していた大学院生20名と大学教員を対象に「大学院は何のためにあるのか?」というテーマで、小グループで語り合う、ワールドカフェ形式の授業を行いました。

今回の授業の目的を説明する様子

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参加していた大学院生や教員は政治や歴史、昆虫の研究など多岐に渡ります。今回は授業の目的(ゴール)を以下のように設定しました。

①多様な分野の人達と交流することで、他の分野のことを知り、部分的に研究に役立てる学びを得る。
②学際的な視野を育むためにたくさん人達と楽しく語り合いながら交流する。
③一緒に研究を深める仲間づくりもしくは一緒に実践していく仲間づくりを行う。

自己紹介の様子

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それぞれの考えを持ち寄り、対話を積み重ね、問いを深めました。分野を超えての対話は参加していた院生にも普段の同じ分野の人といることが多いので新たな気付きや発見が多かったようです。

テーマについてのグループの対話の様子

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大学院の目的が社会のためという話しも出ていましたが何より自身の興味のある研究を深めることが好きな人達が多いのだなと話を聞きながら思いました。

大学院で学際性を求められる中で、専門性を育みながら、どこまで幅広い視野で考えられるのか、社会的価値をどうやって創出するのか、それぞれの考えを持ち寄り、大学院の意味を深めました。

留学生も対話の場に参加してくれました。

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模造紙の板書の様子

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最後の全体共有ではこれまでの対話を共有してくれました。 

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グループで書いた内容です。

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去年同様、企画の段階から当日のファシリテーターまで関わらせて貰い、私自身も授業の構成や話の進め方など多くの学びを得ることができました。

学際交流カフェに参加していた院生からは以下の様なご意見を頂きました。 

・テーマ設定が良かった.そのおかげで知らない人とも話しやすかった.
・先生までごちゃ混ぜにした空間がとても楽しかった
・他分野の方の意見を聞けたこと
・ワールドカフェは非常にユニークでとても勉強になった
・企画自体が楽しかった
・運営が良かった.昨年よりも良くなった
・茶菓子の準備
・多様な専門性を持っているので,話が面白い
・色々な人と話せることで,刺激を受けた

大学院に入りたての時、あまり他分野の人と関わる機会がなかったので、今回のように分野を超えてまずはそれぞれがどんな背景で大学院にいるのか交流できる場をつくりたいと思い実施してきました。

自分自身もまだ学びの途中ではあるのですが新たなスタートをきった大学院生に対話の機会を作り、大学院で学ぶ人たちの関係をつくることができて本当によかったです。

理想の対話の場と現実に自分がつくってい対話の場とではまだまだギャップがあります。しかしながら、そのギャップも現場をもってみないと気づけないということも実感できました。今回の学際交流カフェでの自分自身の学びを糧にして別の機会に活かしていきたいと思います。

※この授業は「統合的学際教育を基盤とする高度グローバル人材養成プロジェクト」の取り組みで実施した授業です。 

isgs.kyushu-u.ac.jp