同想会はじめました
世の中が劇的に変わっていくかもしれない10年後、20年後。これからの未来がどうなるか誰も答えを知らない。
自分たちの働きかけ次第で変わる余白があるからこそ、行政・民間・教育などの分野関係なく、むしろ分野を超えて同じ時代を豊かに生きるためにつながり、何か化学反応を起こしていきたい。
昨年11月に2030年の未来を一緒に考え合ったメンバーとその後、それぞれの現場でどんなことを感じたり、実践しているのか共有する場として20代、30代の同志と新たな仲間と共に「同想会」を1,2か月に一回、開くことになりました。
第1回目の同想会の様子
初の開催は博多の「はじめの一歩」というゴマサバの美味しい居酒屋で開催しました。
多種多様な業種の人達がどんな経緯や想いで今の仕事や取り組みをしているのか、お互いの自己紹介も含めて語り合うことができました。
第2回目は「藁の火 」にて、新たなメンバーと共に自己紹介や新たな企画をブラッシュアップする場になりました。
小さな火を灯していこうと今回の会場を仲間が見つけてくれました。
新たな顔ぶれと共に、それぞれの生い立ちや取り組み、最近のことなどざっくばらんに語り会い、楽しくも濃い時間となりました。まだまだ掘り下げたいぐらいみんな引き出しが多くて時間が足りませんでした。
次回は5月の連休明けに開催の予定です。
オンライン読書会とお花見
月に1度、宮崎と鳥取、福岡の仲間でリモート読書会を行っています。
去年は『いま世界の哲学者たちが考えていること』(著:岡本裕一朗,ダイヤモンド社)を仲間と読み進めました。そして、各章のテーマとなった「人工知能」や「バイオテクノロジー」、「経済」、「資本主義」、「環境問題」を取り上げ、それぞれのテーマ毎に語り合いました。
語り合った内容については友人がブログで紹介しています。文字をおこして、読み応えのある内容になっておりますので良ければ目を通してみてください。
「哲学」と聞くと人生について小難しく深めていくイメージがありますが、世界の哲学者達は加速していく科学や社会について、身近な問いから世界のことまで我々がどう向き合っていけばいいのか様々な観点から、その応答をしています。
読書会では、哲学者の議論を基に、例えばですがバイオテクノロジーの章では不老不死になったら何をするか、生まれる前に特異な能力を操作されて生まれた人はどうなるのか、などなど本の中で紹介されている議論や考え方で気になった問いを更に深めています。
また、今年は本を読んで語るだけでなく、本で紹介されている内容を実際に試してみるオンラインワークショップも実施しました。
私たちは学校教育などで質問に対する最適な答えを導くための訓練はたくさんし実践してきましたが、「問い」を自分自身でつくる鍛錬は余り学んできていません。
今回はダン ロスステイン、ルース サンタナ、吉田 新一郎 (訳) (2015年9月)『たった一つを変えるだけ: クラスも教師も自立する「質問づくり」』新評論の質問づくりのワークショップを参考に18歳の選挙権をテーマに問いをつくるワークを実施しました。
この日は本のテーマで紹介されている「拷問は正当化できる」という命題について問いを考えました。
模造紙やボードの代わりにネット上の掲示版に書き込む形で工夫しながら進めていきました。詳しい流れなどは本にも書いておりますので、ぜひ手に取ってもらえると嬉しいです。遠く離れていても仲間と問いをつくり出す場はできるのだと実感できた豊かな時間となりました。
最近はお花見の時期に合わせて4月以降の読書会で使用する本を桜満開のもと、それぞれのプレゼン形式で話して貰い、選定しました。
9冊の本が候補に挙がりました。4月以降の読書会では名著を読み進めながら、小説や芸術を語り合うチャレンジをしていきます。
この日は本の話しだけでなく、仕事のことやプライベートで気になったことを気さくに語り合いました。
オンラインとリアルで往復し合える仲間に感謝です。
4月は梅棹忠夫著書の『日本とは何か-近代日本文明の形成と発展』を語り明かします。日本の文明がどうやって形成され発展してきたのか、梅棹先生の本を参考に日本に生きる私たちの価値や文化を照らし直していきます。
まわしよみ新聞、90号目を迎えました
まわしよみ新聞を2016年4月6日から津屋崎の「みんなの縁側 王丸屋」で発行してから2年。
毎週水曜日に積み重ねてきた「まわしよみ新聞」が3月28日(水)の開催で90号目の発行となりました。
記念すべき90号には、第4回全国まわしよみ新聞サミットで出会った広島の方が中国新聞を持参して広島から参戦してくれました。
広島のことが津屋崎で知れる、そんな場に参加した人も興味津々。いつも参加している方々と全国との繋がりが益々、濃くなってきています。
この日は自己紹介とおしゃべりの時間だけであっという間に時間が過ぎてしまいました。
今回は九州の人は花見に酒が大好きなのはなぜなのか、広島球場全体が赤い話。
また、地元津屋崎の暮らしの問屋の古橋さんの移住に至る人生談や全国各地で天気予報の表現の違いあるんなだなぁ、などなど話題も内容も濃い濃い時間となりました。
それぞれの地域で当たり前だと思っていることも場所が違えば新たな発見や気づきとなるそんな時間を体感できます。
編集の様子。
話題が多岐に上りましたが上手く料理されました。
今回も笑顔の絶えない、充実した時間となりました。
今月も毎週水曜日にまわしよみ新聞を行います。次回は4月4日(水)9時30分より「みんなの縁側 王丸屋」に開催します。
皆さんとおしゃべりと交流の時間を共に楽しく過ごせたらと思います。春休みの小中高大生は大人と新聞を通しておしゃべりする場として活用して欲しいです。
津屋崎のまわしよみ新聞について詳しく津屋崎ブランチのHPをご参照ください
春といえば「よっちゃん祭」です。
津屋崎千軒一帯を舞台にまちが賑わう「よっちゃん祭」。
今年も4月21日(土)と22日(日)の2日間、開催をします。
去年、20回目の節目を迎え、21回目となる今回。
今年の1月から実行員のメンバーでテーマ決めや企画などを進めています。
地元の中学生も実行員としてメンバーに入ってくれています。
『よっちゃん祭』は1990年代の後半に津屋崎千軒の古き良き街並みを活かした祭りを開催しようと、地域住民主体で始められた手づくりイベントです。
寄っちゃんさい、と(新酒のかほりに)酔っちゃんさい、との想いが込められています。そんな津屋崎の文化を色濃く表現する交流とおもてなしの祭りとなっています。
毎回、テーマ決めから当日の運営まで老若男女、津屋崎に住む人、関わっている人、たくさんの人達が集まってつくっています。
今年のテーマは「そーつこー津屋崎」になりました。「そーつこー」とはこの辺りの方言で、「歩き回る」という意味です。
いよいよ本番まで1ヵ月を切りました。チラシもでき、企画も出そろってきました。
ぜひ、4月21日と22日のため、今からスケジュールを空けておいてください!!
「よっちゃん祭」の今年の企画やこれまでの様子など詳しくはよっちゃん祭のfacebookページをご参照下さい。
音に触れる、音を楽しむ~河合拓始ピアノ・コンサートとワークショップ
11月11日の午後は「Hasu-ya Cafe」にてピアニストの河合拓始*1さんをお呼びして、ピアノコンサートとワークショップを実施しました。
糸島に住んでいた頃に私の自宅で演奏会を開いて頂いた河合さんを津屋崎にもお呼びし、河合さんの人生観をピアノの音色と共に身近に味わってもらいたいと企画しました。
糸島に住んでいた頃に企画した河合さんの演奏会の様子。
コンサートでは最初に黒澤明監督の映画音楽「七人の侍」などを作曲した早坂文雄さんの音楽の世界観を河合さんのピアノに乗せて触れてもらいました。その後は河合さんが糸島で暮らす中で着想を得て作曲した音色に耳を澄ませました。
ワークショップでは津屋崎の唄を作るワークを参加者の方々と行いました。
歌詞に音を参加者と積み重ねていく。気づいたら津屋崎らしい唄になっていました。
この日、参加した人たちと作り上げた「津屋崎の唄」です。人や場所、コトの点と点とが網の目のように結びつき、味のある唄になりました!!
河合さんの音楽と場所を提供していただいたHasuya-cafeの空間の掛け合わせにより化学反応が起こり、創造的和やかな時間となりました。
歌を作るワークショップやライブを今後、今回の反省を活かしながら新たな展開を考えていきたいと思います。
音楽の新しい世界観や楽しみ方を皆さんにお届けしたいと思います。引き続き、よろしくお願いします。
河合さんのWEBサイトについてはこちらをTAKUJI KAWAI WEB
まわしよみ新聞74号、発行!!
11月22日は「みんなの縁側 王丸屋」にてまわしよみ新聞を作成しました。
今回は京築の築上町と苅田町の方々も津屋崎のまわしよみ新聞に足を運んでいただきました。
西工大の学生が制作したフォーミュラーカーの図書館での展示や家畜の文化を探求する北九大の学生の旅日記、直方がんだのびっくり市の魅力、お米作りと山と海の関係性などなど参加した方々の地域に纏わる話がたくさん出てきました。
津屋崎だけでなく、他の地域の参加者とも新聞を通して、それぞれの地域の魅力や出来事を語り合える豊かな時間となりました。
おしゃべりしながらレイアウトを決めていきます。
コメント一言一言にどう想いをのせるか、熟考しながら書き足していきます。
最後は恒例の集合写真です。
今回もステキなまわしよみ新聞ができあがりました。
次回は明日12月6日(水)9時30分よりみんなの縁側 王丸屋」にて開催です。
12月は、6日(水)と13日、20日に実施します。いよいよ今年のまわしよみ新聞も残り3回、はりきってまわしたいと思います。
皆さんと楽しいおしゃべりと交流の時間を共に過ごせたらと思います。お時間の合う方は足を運んでみてください。
津屋崎のまわしよみ新聞について詳しく津屋崎ブランチのHPをご参照ください。
答えなき時代をどう生きるか?~高橋久美子さんと語り合う私たちの未来~
11月4日は半年前に話題になった「不安な個人、立ちすくむ国家~モデル無き時代をどう前向きに生き抜くか~」。このレポート制作に携わったメンバーの経産省の高橋 久美子さんをお呼びして、答えなき時代をこれからどうやって生きるか、集まった人たちと未来を語り合いながら考えました。
まずはレポートで気になったことをグループで話してもらいました。
グループで話した後は参加者からレポートで気になったことを全体に共有してもらいました。
私自身はこの会のファシリテーターとして、この企画に関わらせて頂き、20年後に叶えたい理想の未来を参加者同士で語り合うワークを行いました。
技術の発展により、働き方や暮らし方に多様な選択肢が生まれる中でどんな未来がこれから待っているのか。漠然とした不安もある中で社会の現状を捉え直しながら、それにとらわれず未来の様々な可能性の枠を拡げる試みを高橋さんはじめ参加した人たちと深めました。
「フィッシュボールというやり方」で、センターのテーブルに職種や年代も別々の代表が5名座り、20年後に叶えたい未来について語り合っているのを参加者は静観して聞きます。その後、5人の話がどうだったのか参加者同士、それぞれのグループで話し合います。
AIの話から教育、これからの社会制度などを理想の日本の姿について思い思いに出し合いながら対話を深めました。
後半は高橋さん・主催の藤田好さんと共にレポートをつくった背景やその後に起きたこと、これからやりたいことなどを聴くトークセッションを担当させて貰いました。
この時に出てきた内容です。
1人で考えると堂々巡りになったり、未来が考えられても今の現状に立ちすくんでしまうことも多い中で、国の中枢にいる人が何を考え、レポートを制作したのか。
高橋さん・藤田さんに未来の答えを聞くのではなく、未来に向かう姿勢や在り方を聴きながら、参加した方々それぞれの現場で小さな一歩を踏み出すならば何ができるのか考えてもらいました。
高橋さんのパッション(情熱)に火照らされるように会場も熱気を帯びていきました。色々な経験や考えを持つ人たちと語り合うことで、面白い未来が誰かがではなく、自分たちの手でつくれるのだと気づいて貰えた、そんな時間でした。
このような大きな舞台に前に立たせてもらったこと、この企画を実現するために一緒に活動してきた主催の「アワロケ福岡プロジェクト」のメンバーには本当に感謝しております。
50名近い参加者と一緒に最後は集合写真を撮りました。
これから自分も実現したい未来に向けて小さな一歩を積み重ねながら、ここ出会った方々と共に未来を築く行動を起こしていきます。