日曜日の読書の時間
旧玉ノ井旅館という名の旅館跡が津屋崎千軒の海沿いに建っています。
旅館の営業は遠い昔しに止めていて、20年ほど前まで料亭として使われていましたが、今は週末にカフェをオープンしています。
この建物の2階には宴会用の広い大広間があって、時々、大学生や社会人の研修、上映会などに使われています。
日曜日の午後は玉乃井旅館で読み貯めていた本を読み返しました。
最近、早々に過ぎていく時間と呼応するように肩で呼吸することが多く、上手くチューニングできていない身体の声を聴きながら、矢継ぎ早に過ぎていく時間の針を整えるため、読書をしながらゆっくりと呼吸を整えました。
古代の人達が書き残した古典を読んでいると、当時の人達の息遣いが本を通して聞こえそうです。きっと対話集ということもあるんだろうな。
雨の音、バスの音、親子で散歩している声が心地よく、身体に染みわたっていきました。海の音は風と共に音階を重ねていきます。
きっと古代の人達はこんな緩やかな時間を過ごしながら、善く生きること、正義とは何か、を時間の流れも気にせずに答えなき答えを探求していたんだろうなと思ってしまいます。
内容がどこまで入っているのかはわかりませんが(笑)日常の延長線上に時間と身体を緩めてくれる場所があるのだと実感したひと時でした。
ちなみに読んでいた本はプラトンの『国家(上)』(藤沢令夫訳)でーす。頑張って下まで読み切ります!!