あたりまえ・ラボ

福岡の海が見えるステキなまちに暮らしています。まちに関わるお仕事をしています。福津での暮らしや地域づくりの取り組みをゆるゆると紹介します。

糸島「まち×エネ」プロジェクト2016年始動~授業づくり3年目を迎えました~

糸島市立二丈中学校で中学生と大学生とが語り合う授業づくりをはじめて3年目を迎えました。*1

糸島「まち×エネ」プロジェクトは大学生と中学生とが出会い、自分の生き方や地域の未来を考える対話の場をつくりたいと言う想いから二丈中学校の授業に合わせて2013年2月に立ち上げました。「糸島に住む子供達に地元の未来、自分たちの未来を考えるきっかけをつくる」をコンセプトに福岡県糸島市の一貴山・深江地域を中心に活動しています 。

2年間で二丈中学校ではエネルギーの授業、食育、ワールドカフェ、地域の歴史を学ぶ授業などを行ってきました。

2015年度の授業の様子(中学1年生を対象に幸せをテーマにワールドカフェを行いました。)

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今年の3月まで代表としてメンバーと授業づくりを行ってきましたが今年度からは九州大学教育学部の村岡美紀さんに世代交代を行いました。

彼女は当初から授業づくりに参加していたメンバーで中学生の声に積極的に耳を傾け、生徒たちと真摯に関わってくれました。

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 村岡さんは代表になり、以下のような想いで授業づくりに臨んでいます。

 「中学生の成長につながるものとは何なのか、大学生の私が授業を行う意味とは何なのか、考えながらもなかなか答えを見つけることができず考える日々です。中学生は子どもでもあり、大人にも近づいているような複雑な時期だと思います。私はそのような中学生に将来を考える特別なきっかけを作っていきたいと思っています。」*2

村岡さんが代表になってはじめての授業が6月25日(土)の午前中、二丈中学校の多目的ホールにて中学3年生を対象に実施されました。

今回は『大人』とは何かというテーマで授業を実施しました。彼からが中学1年生の時にはじめて「大人って何だろう」というテーマで授業を行ってから2年。久しぶりに出会った生徒たちは最高学年に上がり、立派なお兄さん、お姉さんになっていました。

今回のテーマは村岡さん達が「大学生は大人なのか」、「20歳になったら本当に大人と言えるのか」と大学生のメンバーと2月から考え続けてきたテーマでした。 

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授業本番は大人と子どもの境目が20歳だとは限らないことを実感してもらい、大人の条件についてより深く考えて貰えるように工夫しました。グループワークに大学生も混じり、生徒たちは大学生の考え方を聴きながら真剣にテーマに向かってくれました。

全体共有の場で生徒たちはそれぞれの切り口で独特な意見を出してくれたり、大人顔負けの哲学を披露してくれたりと、授業を進めながら自分たちの気づきや発見を場に投げてくれました。参加していたメンバーも中学生から新しい発見を得ることができ、たくさんの学びを持って帰ることができました。

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 大人の条件についてのワークショップの様子

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 今回は自分もグループワークに入って一緒に「大人の条件」について考えました。当時1年生だった生徒たちと2年越しで話しをしてみて、外見の成長と同時に考え方や生き方にも大きな変化が起きているなと実感しました。

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次回は9月21日(水)に二丈中学校にて中学3年生と大学生が一緒になって自分の生き方について考えてみよう!というコンセプトで「自分が変わりたいこと・変わったこと」をテーマに語り合います。ワールド・カフェという手法を用いてたくさんの考え方に出会いながら、中学生と一緒になって未来について深めていきます。

現在、9月の授業に向けて準備を進めています。引き続き、村岡さん達の取り組む授業づくりを応援して頂ければと思います。 

9月21日の授業づくりについて詳しくは糸島「まち×エネ」プロジェクトのfacebookページをご参照ください。

https://www.facebook.com/ito.machiene/

*1:2014年度、2015年度の授業づくりの取り組みについてはこちらをご参照ください→糸島「まち×エネ」プロジェクトのホームページ

*2:糸島『まち×エネ』プロジェクトfacebookページより