あたりまえ・ラボ

福岡の海が見えるステキなまちに暮らしています。まちに関わるお仕事をしています。福津での暮らしや地域づくりの取り組みをゆるゆると紹介します。

モノ作りを通しておもったこと~テーブルの土台をつくりました~

モノ作りは好きだし、興味はあるのですが小学校や中学校の図工や技術の授業で期限通りにつくることができない。そして図面をつくれても上手く形にならない。

子ども時代から何となくモノを形にするの好きなのですが上手くいかないことも多く、苦手意識がありました。今回は苦手なモノづくりの距離感が少し埋まった話をしたいと思います。

6月7日は津屋崎ブランチで使用する台所のテーブルの土台を1日かけて作りました。図面や作り方の説明はなく、土台を見ながら作ってみてとのことでスタートしました。はじめは素材の長さや部品がどこにあるのか、釘の位置など、見よう見まねで考えながら作りました。

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一つの土台をつくるのに作る順番や形、釘の位置などを調整しながら作るので頭と力をたくさん使い、2時間30分を要しました。腕もぱんぱんになって汗もかいて、4つの土台のうち1つしかできませんでした。

作業の様子

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2つ、3つと土台をつくっていくと、コツを得てきたのか元の土台を見ずともスムーズに作れるようになってきました。作っている途中で応援してくれる子もいました。

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だいぶ、余裕も出てきたのか作れば作るほど、木の柔軟さが細かな調整に役立っていることを実感しました。また、作り方を試しながら早くて美しくつくることに意識することができました。

最初は一切、答えが見えず苦しいだけだった土台作りも試行錯誤の時間がなんだかんだで楽しいと思えるようになりました。

4つ目の土台は1時間でつくることができました。日中をフルに使っての作成でとても疲れていたのですが制作の過程で、上手い釘の位置や作り方などの気づきや失敗を活かして、自分が納得する土台をつくることができました。

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この土台も上手い人や慣れている人が作ったら早くそして効率的にできると思うのですが、1日手間暇かけて作ってみてモノづくりの大変さとそれに見合う時間がかかるのだと自分で作ってみて実感しました。

子ども時代は作ることに夢中で、その通りに行かないことや上手くできないことに腹を立てていたと思うのですが、大人になって作ってみると上手くいかない理由を考えて解決ができたり、失敗しても何とかなることに気付くことがでました。普段、デスクワークが多いので普段とは違う頭を使ってできたので終わってからも心地よかったです。

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そして、何より作ったものが誰かに使ってもらえるので作り手を考えながら作業ができ、実際に完成できたのがとても嬉しかったです。ブランチのワークショップやランチで自分が作った土台が使われるかもしれないので優しく使ってやってください。

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