形あるものをつくるのは楽しい
2016年12月3日は藍の家にて陶芸の体験をしました。
講師はむるぶし工房の谷川市代さんで3名の参加者と一緒に大皿を制作しました。
むるぶし工房 津屋崎・宮地嶽神社のそば、福津市宮司の創作陶器のお店
土台や皿の淵、お皿の絵の描き方を教えて貰いながら3時間で完成しました。
土のひんやりと、そして柔らかい感じを実感しながら、土の塊がお皿になっていく過程を楽しみました。
手を使い、頭を使い、全く当初はイメージしていなかった模様やデザインになって面白かったです。
気づけばお皿に海や模様、緑が交じり合った世界ができていました(笑)
ものをつくるということは手間暇がかかるな改めて感じたと同時に、自分でものをつくることができる喜びを味わいました。
ちなみに、お皿の模様は水面に浮かぶ「葉っぱ」、その奥には海岸が広がっていて、淵を珊瑚が囲んでいるイメージでつくりました。
お皿をつくった期間はむるぶし工房の谷川さんをはじめお弟子さんたちの展示もやっていてステキな器が並んでいました。
12月の末には焼きあがり、父の還暦祝いにプレゼントしました。自分でいうのも何ですが焼きあがってみると味があるなと思ってしまいます。
次回は60歳を迎える父の誕生日に自分で手掛けた器をプレゼントしたいと思います。
まだまだ、奥が深い物づくりの世界に今年もどっぷりと入っていきます。
まわしよみ新聞30号目を迎えて
11月15日は「みんなの縁側 王丸屋」にて、まわしよみ新聞30号を発行しました。4月から毎週火曜日に津屋崎で続けているまわしよみ新聞も11月は30号目を迎えました。
まわしよみ新聞をいつも楽しみに来てくれる方々と、記事を切りぬいて、おしゃべりをしながら記事を紹介し合い、編集作業を行いました。
新聞を真剣に読んでいます
新聞を紹介する様子
編集にも手を抜きません。
できた新聞を紹介し合いました。
20号目以降、まわしよみ新聞の生みの親の陸奥 賢さんを読んでのまわしよ新聞4周年企画や東京の港区で24時間トークカフェでまわしよみ新聞の実施、九州大学の授業でまわしよみ新聞を学生に体験してもらったりと、通常のまわしよみ新聞以外にも活躍の幅を頂いております。(こちらについては次回以降のブログで紹介します)
九州大学の授業でのまわしよみ新聞の様子
港区で開催された24時間トークカフェの様子
通常のまわしよみ新聞をもちろん20号以降も続けています。大分の大学生が夏休みを使って、まわしよみ新聞に参加してくれました。
まわしよみ新聞の噂を聞きつけてご近所の方も参加してくれました。
九大の法学部のゼミ合宿でもまわしよみ新聞に参加してくれました。
ステキなまわしよみ新聞ができています。
築上町からまわしよみ新聞に参加してくれました。
こたつでもまわしよみ新聞しています。
そして、30号目以降もまわしよみ新聞を続けています。
次回は12月13日(火)9時30分より「みんなの縁側 王丸屋」にて開催します。33号目以降も続けていきますので、ぜひ、お時間の合う方は参加してみてください。
詳しく津屋崎ブランチのHPをご参照ください →http://1000gen.com/
たとえ遠く離れた場所であろうと
10月10日と11日の2日間、会いたいと思っていた人たちが津屋崎に遊びに来てくれました。島根で活き活きと活動している尊敬する先輩たちに、この半年で感じた津屋崎の時間、魅力を体感してもらいました。
夜は吉田屋にて美味しいごはんを食べながら、お母さんと楽しい時間を過ごして
砂浜に寝転がりながらコイバナをして民宿で将来のこと、最近気になっていることなど夜な夜な語り明かし、最後にはしりとりをしながら寝落ちしていました。
偶然、津屋崎に来ていた人たち同士で交流がうまれて、それぞれの地域で活躍する人たち同士の経験知が重なり合っていく。
外に出るとまちには音楽があふれていて、海から見える景色は鮮やかで青く晴れ渡っていました。
ゆっくりと時間は流れていたはずなのに濃い時間になっていて、夕陽を眺めているとまだ暗くなるなと思っている自分がいました。
住む場所や生い立ちはバラバラで、関わった時間は短いけれど年も関係なく仲間になれるし、青春は送れるのだなと実感した長いようで短いとある休日でした。
大学生のゼミ合宿を受け入れて
8月28日~30日まで東京都市大学都市生活学科コミュニティマネジメントの坂倉杏介先生の3年・4年生のゼミ生24名を対象に、ゼミ合宿を津屋崎を舞台に実施しました。
津屋崎に来てはじめて、大学生のゼミ合宿を3日間、コーディネートする経験をさせてもらいました。
1日目は少し長めの自己紹介を行い、ゼミ生同士がお互いをより知る時間を設けました。
大学のゼミ室とは違い、津屋崎のゆっくりとした時間の中での自己紹介は普段、ゼミ生同士であまり話すことのない自分の生い立ちや大事にしていること、そのエピソードなどが出てきて、同学年同士の交流だけでなく、先輩・後輩のことを知る機会になり、きっかけがつくれてよかったです。
また、夕方は東京のまちづくりやコミュニティづくりを主に研究しているゼミ生に「みんなの縁側 王丸屋」の場づくりの話を家主の冨永透さんにしていただきました。
2日目は大学生が津屋崎に暮らす6人の方々にインタビューを行いました。3日目に、その人らしい姿と言葉をポスターにつくり津屋崎千軒民俗館「藍の家」*1にて発表をするための準備に勤しみました。
取材の様子
藍の家では柴田富美子さんが恋と愛の違いを自身の経験を踏まえながら語りかけてくれました。
市役所の高崎和也さんは自身が津屋崎で働くに至った経緯や津屋崎に移住者が増えているのはなぜか、津屋崎への想いを熱く伝えて頂きました。
民宿の吉田屋のお母さんは津屋崎に来たお客さんのエピソードを伝えてくれました。
最終日には藍の家で取材をした方の暮らしやまちに対する想いをグループ毎に発表しました。
今回のゼミ合宿の意図と経緯を説明する坂倉先生。
1グループ7分ほどで、それぞれインタビューした方々の話を自分たちの言葉でまとめて、津屋崎に暮らし人たちの魅力を伝えてくれました。
インタビューをした、その人らしい姿と言葉をポスターにまとめました。
発表を聞いた津屋崎の方々からは、厳しい指摘もありましたが、彼らのために自分たちが感じる津屋崎の魅力を話して頂き、彼らのことを最終的には温かく応援してくれました。
最後は藍の家の前で集合写真を撮りました。
津屋崎の人の温かさ・魅力を少しでも多く持って帰ってもらえたらいいなと思っています。津屋崎には、大学の研究室では聞けない、そこに暮らす人たちの生き様や魅力を直接聞くことができ、自分たちの生き方やまち、コミュニティを考えるヒントが色々な場にちりばめられているなと改めて実感しました。
10月7日(金)18時00分―2016年10月8日(土)18時00分まで津屋崎のメンバーが東京・芝地区でまちに対する想いや普段行っている取り組みなどを来た人たちと語り明かします。
8日の午後からのアフタヌーンセッション2「フィールドワーク報告会」【会場:ご近所ラボ新橋】にて彼らが津屋崎を訪ね、住民の方々へのインタビューで感じたまちの魅力や自分たちが想い描く理想の社会の在りかたについて話します。
東京近辺の方々はぜひ足を運んで頂ければと思います。詳しくは下記のURLをご参照ください。
10月も津屋崎に大学生をはじめたくさんの人達が足を運んでくれるので津屋崎の方々の力を借りながら、来た人たちと学び合い、津屋崎の魅力を分かち合っていきたいです。
*1:藍の家の施設、取り組みについてはこちらのURLをご参照ください→
まわしよみ新聞 20号を迎えて
4月から始めた「まわしよみ新聞」も20号と言う節目を迎えることができました。
これまで参加して下さった方々と20号目も新聞記事を切り取っておしゃべりをしながらまわしよみ新聞をつくることができました。
この間も、視察で参加してくれた東北の方々、夏休みに親子連れできてくれた方々、道場破りに古賀から来てくれた方など本当にたくさんの人達がまわしよみ新聞に参加してくれました。
男たちのまわしよみ新聞
夏休みのまわしよみ新聞
もちろん日ごろから参加してくださる地元の方々の存在はとても大きく、続けていくうえでいつも支えられております。
これまでしゃべったことがない人たちと新聞を通してつながることができる、しかも、世代関係なく楽しめる、すごい発明だなと思っています。
20号はあくまで通過点ですので、9月以降も続けてやっています!!
10月は10月2日(日)14時より「まわしよみ新聞」を発明した陸奥賢さんによる、まわしよみ新聞&4年間を振り返るアフタートークをはじめ、九州大学の1年生を対象にした授業にて「まわしよみ新聞」を実施します。ますます、まわしよみ新聞の輪が拡がり、多くの人達の対話の場に私自身も関わらせてもらっています。
毎週実施しているまわしよみ新聞は、明日、9月27日(火)9時30分に「みんなの縁側 王丸屋」にて行います。ぜひ、お時間の合う方は参加してみてください。詳しく津屋崎ブランチのHPをご参照ください。
日曜日の読書の時間
旧玉ノ井旅館という名の旅館跡が津屋崎千軒の海沿いに建っています。
旅館の営業は遠い昔しに止めていて、20年ほど前まで料亭として使われていましたが、今は週末にカフェをオープンしています。
この建物の2階には宴会用の広い大広間があって、時々、大学生や社会人の研修、上映会などに使われています。
日曜日の午後は玉乃井旅館で読み貯めていた本を読み返しました。
最近、早々に過ぎていく時間と呼応するように肩で呼吸することが多く、上手くチューニングできていない身体の声を聴きながら、矢継ぎ早に過ぎていく時間の針を整えるため、読書をしながらゆっくりと呼吸を整えました。
古代の人達が書き残した古典を読んでいると、当時の人達の息遣いが本を通して聞こえそうです。きっと対話集ということもあるんだろうな。
雨の音、バスの音、親子で散歩している声が心地よく、身体に染みわたっていきました。海の音は風と共に音階を重ねていきます。
きっと古代の人達はこんな緩やかな時間を過ごしながら、善く生きること、正義とは何か、を時間の流れも気にせずに答えなき答えを探求していたんだろうなと思ってしまいます。
内容がどこまで入っているのかはわかりませんが(笑)日常の延長線上に時間と身体を緩めてくれる場所があるのだと実感したひと時でした。
ちなみに読んでいた本はプラトンの『国家(上)』(藤沢令夫訳)でーす。頑張って下まで読み切ります!!